12月3日2018年

決まり文句や紋切り型の描写や構成。それに挑戦しようにもメタな身内ネタ程度。あるいは登場人物に単にそれを解説させてしまう。物語・絵・音楽の制作などにおいても、いくら技巧が優れていても、「思考」のない作品は溢れている。芸術に限られたことではない。「思考」のない人間もいる。「思考」とは言っても、結局、紋切り型に収まっていない、という否定的な指示しかできないのだが、少なくともそれは、言語による文章の構築のことでなければ、認知のことでもない。しかし、「思考」のある結実物は鑑賞をすれば分かることは多い。そして、私たちはそれを人や作品において追求する。それを「思考」と呼ぶのはふさわしくないのかもしれないが。それを忘れないために、そして思い出して再び生み出すために、言語の結晶で演奏する、そういう種の言語を何と呼ぶのか。